アラサーリケジョの寄る辺

迷いながらもそれなりに人生を謳歌するアラサーリケジョの日常

【要基礎知識?】「シン・ウルトラマン」

ウルトラマンの知識ほぼなし、エヴァ、「シン・ゴジラ」未履修で観ました。

それでなぜ???と思われると思いますが、予告がおもしろそうだったのと(某映画を観る度に見てたので笑)、米津氏の歌が良かったのと、孤独なヒーローの悲哀に惹かれたのと、せっかくのアクションをスクリーンで観たいと思ったのと、お仕事ものの面もありそうでおもしろそうだったからです(渋滞気味の動機)

 

<総括>

予備知識がなさ過ぎた私にはnot for meでした。

ただ、タイトルの通り原典のオマージュ的作品であり、原典の好きな人が楽しめる作品になっているようなので、作品としてはすばらしいと思っています。

というのも、一緒に観た父親がとても楽しそうだったからです。(ウルトラマンをちゃんと通ってる)

もともと父親が興味あるようだったので、せっかくだしと誘って一緒に行ったんですが、原典にも思い入れありそうだし、割と色んなものに対して辛口なので、「こんなの許せん!」ってなったら残念だな~と心配してたところ、観た後楽しそうだったのが一番よかったです。

ウルトラマン(+特撮+庵野作品)に馴染みがなくても楽しめる!とのレビューも目にしますが、個人的には基礎知識ないとちょっとしんどいと思います。

 

 

※以下、称賛、微批判色々。ネタバレ含みます。

特撮やオマージュが素晴らしいんだよ!という映画だとは承知の上ですが、ストーリー・キャラクターの気になった点多めの多分辛めメモ(絶賛以外のレビューが読みたい方向け)

 

・やりたいこと(やるべきこと)が多過ぎて尺が足りてない感

・個人的には導入→中ボス→ラスボスの二山くらいでもう少しキャラや関係性の掘り下げがほしかった(ただ、ザラブ→メフィラス→ゼットンは原典にも出てくるエピソードとのことなので必須だったのかも)

・三山とも絶対絶命感が薄め。(ザラブ:監禁の詰め甘くない?、メフィラス:邪魔(?)が入ったとはいえ引き際あっさりだな、ゼットン:起動までめちゃ時間かけてくれるやん……)

人類にとってはありがたいですけど、あまりハラハラせず緩急が物足りなかったかも

 

・キャストが豪華。tknucさんの使い方とかめちゃ豪勢。まさかのissiさんの声の出演とか。

・名刺を用意していたメフィラスが話題ですが(?)、ymmtさんやはり味がありますよね。ブランコ乗るシーンとか妙な愛嬌(外星人っぽさ?)があってよかった

・ngswさんやっぱりお綺麗。コンプラ警察のつもりはないけど、お尻叩いて気合入れるシーンはサービスか?ってなった。巨人化→ネットの流れはありそうだけど、ちょっと安易で寒めだったかな

・仕方ないかつおもしろみでもあるとは思うけど、説明セリフ多めだなと(説明に終始するところがありキャラクターの内面があまり出てこない感じを受ける)

・神永浅見をバディと強調するのは、関係性を掘り下げる時間がなさ過ぎてしんどい気が(こだわるならせめて、船縁/滝は頭で、神永/浅見は足で、みたいな二人一組の必然性を強調するとか?)

・ラスト、滝くんは活躍してたけど、田村班長・船縁さん・浅見さんもそれぞれの属性(強み)を生かした貢献がほしかった

 

・神永さんがウルトラマンになった経緯がずっともやもやしてた(浅見さんが来たとき一般常識を勉強してた/言動が不思議、差し込まれる神永さん本体とのシーン、など思い返せば伝わってくるのと、原典でもああいう経緯らしいので、原典を知ってたらスムーズに入れるのかも)

・ラスト、色んな意味でもう少し余韻がほしかったかも。

田村班長たちは本当の意味で「神永さんおかえり」で、浅見さんだけがそうではないっていうのがエモなんじゃないんですか!? それがあの涙にこもってたのかもしれませんが、あれじゃ足りなくないですか!?

あと、主題歌が内容に合ってて素敵だと思うので、本編フェードアウトしつつかかる感じでもよかったのではないかと

 

・尖った構図が多いな~と思った。庵野さんのこだわりかと思ったら、そもそも原典から凝った構図が多いんですね

・さすがの人気作なので最高のスクリーンで観れてよかったです。音響も特撮アクションシーンも最大限楽しめた!

 

 

次の映画は「メタモルフォーゼの縁側」の予定だったんですが、布教の9回目と「ハガレン」行ってきます。1日で2本観るの久し振り。

あと「太陽とボレロ」も行ってみようかなと。

自分でも怖いくらいだけど、せっかくスイッチ入ってるので、存分に色々観てみようかな~と。