アラサーリケジョの寄る辺

迷いながらもそれなりに人生を謳歌するアラサーリケジョの日常

【思ったより……】「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」

ご縁あって劇場で観ました!

 

「思ったよりいいやん!」と「いや、そうはいっても……」と評価が割れてるとのことだったので、自分はどっちに転ぶだろうな~という興味もあり。

ちなみに、アニメも観たりしてた原作ファン。(流れ、キャラ設定は分かるが、細かいシーンはさすがに忘れてるレベル)

 

結果的には、思ったよりよかったし、非常に頑張ってたと思いますよ。VFXやアクションなど、映像はかなり良かったように思うし、映画館で観たい映画だと思った。

ただ、尺的に原作のダイジェストなので原作知らないとおそらくついていけないところ、原作ファンは受け入れがたい人も多いという、悲しいまでの需要供給の不一致(あらゆる意味でなぜ作った?ってなるけど、B級映画ファンの荒川先生が楽しんでるそうなので、意味はあるのかもしれない)

キャストも映像もお金かけてるだろうに、公開初週からスクリーンも上映回数も抑えめで、何だかとても切ない(確かにあまり入ってなさそうだけど……)

そして、「思ったよりよかった」「頑張ってた」としかいえないのが映画としての限界なんだろうとも思う。映画作品というより、原作の名場面を再現しました!という作り方だろうし(前作未視聴ですが、果敢に原作改変に挑んで炎上したようなので、前作の方が映画作品にしようという意思が強かったのかもしれない)

気になるラストだったので、機会が作れれば後編も見届けたい!

 

 

※以下、ネタバレ含むメモ(プラスマイナス入り乱れ)

 

・ビジュアルは全体的によく頑張ってたと思った!ストーリーはとにかく尺が足りない感!

 

・原作のダイジェストなので、全体の流れとか関係なく唐突に魅せ場が始まる(感情ジェットコースター……序盤の兄弟の絆とか、ウィンリィとスカーのやりとりとか)

・漫画の名台詞って実写で言うと分かるもんやなと思った(セリフ感が強いというか)

・イシュヴァール、そこまでやって中尉の背中には触れないの!?(後編やる時間もなさそうだが)

・イシュヴァール、実際戦争のある今観ると、やっぱり何ともいえない気持ちになる

・ラスト、「大佐そんな重症か?」とか「ウィンリィから離れるなよ!」とか若干の違和感を感じながら観てたけど、大ファンの友人曰く「解釈違い甚だしい!」とのことで正しい違和感だったんだなと(前者はストーリー改変の弊害みたいね)

 

・山田くんめちゃ頑張ってると思うので、主演として矢面に立たされるの本当に気の毒だなと(ビジュアルは前作から改善してるそうですが)

・おディーン様ってかっこ良いんだな……と思いながら、今作特に大佐の魅せ場なかったけどいいのか?(「雨の日は無能」は魅せ場というべきか)

・新田スカーも風当り強そうですけど、そんなに悪くなかったと思いますが

・シン組は東洋系だし安定でしたね

・山本アームストロングの意味あった!? 本人がやりたいならいいけど……

・舘さん内野さんは再現度もさすがだったし、すごかった。あと筧フーもよかったし、ベテランすばらしかったなあ

・原作との違い以前に、女優さんの魅力を出し切れてないように思えて残念。特に本田翼ちゃんならもっとかわいくて溌剌としたウィンリィになれるやろうし、蓮佛さんももっと凛としてかっこ良い中尉になれるはず……原作のエッセンスを残しつつ、中の方の魅力に合わせてキャラを作るのって難しいですね……男性陣はいい感じなのにな

・栗山オリヴィエ様の期待度高そうだけど、後編じっくり北に行く余裕もなさそうやし、どれほど出るのか